2011年度のお題 ブログトップ

2011年度(平成23年度)のお題は次のように決まりました。 [2011年度のお題]

あすか倶楽部くらし川柳お題.jpg

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今年の歌会始 お題「岸」から  [2011年度のお題]

あすか倶楽部 くらし川柳の1月度のお題「岸」は、宮内庁歌会始のお題「岸」に倣ったものです。それで今年の歌会始の歌をここに披露しておきたいと思います。


歌会始

1月12日(木)、皇居正殿 松の間で行われました。歌会始は600年以上前の室町時代に遡るそうです。明治時代になって一般からの公募が始まり、昭和25年に一般の人も歌会始の式場に招かれるようになったそうです。今年は一般からの投稿が18、830首あり、アメリカ・ブラジル・カナダ・タイなど海外21ヶ国から158首、点字も29首の投稿があったそうです。その中で10首が入選歌として披露されました。

歌を詠みあげて披露することを披講(ひこう)というそうですが、入選者10名、撰者(せんじゃ)、招人(めしうど)、皇族代表、雅子妃、皇太子、皇后、天皇の順で披講されました。司会は読師(どくじ)、講師(こうじ)、発声(はっせい)、講頌(こうしょう)によって詠みあげられます。今年は昨年3.11の東日本大震災に纏わるものが多かったように思われました。


大阪府 伊藤 可奈
岸辺から 手を振る君に 振りかへす けれど夕日で 君が見えない

福島県 澤邊 裕栄子
巻き戻す ことのできない 現実が ずっしり重き 海岸通り

京都府 大石 悦子
とび石の 亀の甲羅を 踏みわたる 対岸にながく 夫を待たせて

カンボジア国 プノンペン都 渡邉 榮樹
子らは浴み 岸辺に牛が 草を食む こぞの我らが 地雷処理跡

千葉県 宮野 俊洋
春浅き 海岸に咲く 菜の花を 介護のバスが 一回りせり

大阪府 山地 あい子
しおとんぼ 追うて岸辺を かける子ら つういつういと 空はさびしい

長野県 小林 勝人
ほのぼのと 河岸段丘に 朝日さし メガソーラーは かがやき始む

奈良県 山崎 孝次郎
相馬市の 海岸近くの 避難所に 吾が子ゐるを知り 三日眠れず

埼玉県 佐藤 洋子
対岸の 街の明かりの ほの見えて 隠岐の入り江の 静かなる夜

茨城県 寺門 龍一
いわきより 北へと向かふ 日を待ちて 常磐線は 海岸を行く

選者 永田 和宏
舫い解けて 静かに岸を 離れゆく 船あり人に 恋ひつつあれば

召人 堤 清二
雲浮ぶ 波音高き 岸の辺に 菫咲くなり 春を迎へて

正仁親王妃
被災地の 復興ねがひ 東北の 岸べに花火 はじまらむとす

東宮妃
春あさき 林あゆめば 仁田沼の 岸辺に群れて みづばせう咲く

東宮
朝まだき 十和田湖岸に おりたてば はるかに黒き 八甲田見ゆ

皇后のお歌
帰り来るを 立ちて待てるに 季のなく 岸とふ文字を 歳時記に見ず

天皇のお歌
津波来し 時の岸辺は 如何なりしと 見下ろす海は 青く静まる


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