あすか倶楽部 くらし川柳 お題“ 残 ” [2014/12]
※淀みを静かに流れる紅葉
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・年越しの 残額たんまり 夢をみる
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・社を背負う 残業姿は 頼もしい
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・残雪も 悦にいたれり 酒宴なり
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・我が古物 残存価値が 上がりつつ
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・この人生 残念なこと無く 楽しけり
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・さようなら 残りし額も ついに消え
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・チャリティーで 売れ残りなく 早々と
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・競合で 無残な結果が 次に活き
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・我れ留守居 家族みんなで ショッピング
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・この一本 残ったお酒で 今日は止め
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・我が財布 今年もかなり 残ったり
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・我が財布 今年もかなり 残ったり
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・預金額 残るほどに 笑みが増す
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・我が思い 王より飛車を 残したり
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・このクイズ 勝ち残って 賞金を
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・土俵際 残って残って 大一番
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・カニ料理 山の残骸 皆な笑み
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・雪見酒 今季の残暑も 懐かしき
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・この試練 残忍などとは 感じない
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・福引の 残り番号 旅ゲット
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・人生は 残すことなく 楽しもう
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・我よりも 子供の力 財残す
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・管理人 いつもコメント 残したり
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横田 光彦
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・右向いて 左向いたら もう師走
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・残念を 力に変えて また一歩
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・大皿に 残る一つに 皆遠慮
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・年月が 残した傷も 癒してく
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・今年また 名残惜しくも 去った人
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・残菊が 誰を待つのか ひっそりと
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・残り香に 未練後追い 胸疼く
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・残り福 還暦過ぎて 君に会う
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・まだ少し 情熱残り 躍る胸
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・残る悔い もう数えない 前を見る
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福寿そう
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・売れ残り おかげで君と 出会えたね
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・湯上りの 君の残り香 懐かしむ
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・残る身の 我が心意気 君知るや
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・残された その一言に 惑わされ
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・生活費 爪に残して 夢を買う
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・チャイルド 二度目の選挙 残れるか
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・残党し 周りを見れば 我一人
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・居残りで 若先生の 愛を知る
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・断舎離 残った物は 空しさか
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・残す本 どれにしようか 進まない
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・残された その一言に 右往左往
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・残れるの ダメよダメダメ 今年だけ
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岸 宣忠
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・ともに逝く 寡黙な男 名残あり
※高倉健 11/10没(83歳) 菅原文太 11/28没(81歳)
・気が焦る 残りわずかと 言われれば
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・残り柿 とどかぬ高さ 風に揺れ
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・悪評も エグゼンプション わかる気が
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・秋が来て 残暑見舞いの 返事着き
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・残量計 気にしながらも あちこちと
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・残り飯 レシピ浮かぶも チンとだけ
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・華麗なる 残尿感に 時計見る
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・健さんの 昭和残峡 遥かなり
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・残念会 となりの部屋は 祝勝会
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・解散で まさしく師走 残りかけ
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田中 慶篤
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・売れ残り とっておきなら 売れるかも
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・ハロウィン夜 ゾンビ消えたら ゴミ残り
・ハロウィン夜 ゾンビ消えたら ゴミ残り
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・愛国心 高い税率 だけ残し
・愛国心 高い税率 だけ残し
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・雨宿り 残留するも ただ独り
・雨宿り 残留するも ただ独り
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・定期券 名刺持てずに 残留し
・定期券 名刺持てずに 残留し
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・百万ドル 夜景支えて 残業し
・百万ドル 夜景支えて 残業し
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・残業の 証拠メール 妻要求
・残業の 証拠メール 妻要求
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・妻帰省 冷戦開始 残業だ
・妻帰省 冷戦開始 残業だ
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・今日ぐらい 残業しよう クリスマス
・今日ぐらい 残業しよう クリスマス
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・少子化に 残念ながら 参加拒否
・少子化に 残念ながら 参加拒否
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・残高と 妻のため息 御破算に
・残高と 妻のため息 御破算に
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・名残雪 整形綺麗 去年より
・名残雪 整形綺麗 去年より
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・得た教訓 耐える根性 残り福
・得た教訓 耐える根性 残り福
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・余命÷ 残高= 割り切れず
・余命÷ 残高= 割り切れず
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・下り坂 ゴール目指して 生きてやる
・下り坂 ゴール目指して 生きてやる
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・四人掛け 温もり残し 席を立つ
・四人掛け 温もり残し 席を立つ
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・共感は 敗軍の将 残してる
・共感は 敗軍の将 残してる
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・まだ未練 残し抹茶を 泡立てる
・まだ未練 残し抹茶を 泡立てる
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・60代 残るひと月 不器用に
・60代 残るひと月 不器用に
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・やり残す ことがもうない 年の暮れ
・やり残す ことがもうない 年の暮れ
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幸山 常男