川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 文・夏 ”

◆平成29年7月のお題は　“　文・夏  ”です

 皆様の投稿をお待ちしています。

 葛飾北斎富嶽36景より「甲州三坂水面」

          涼風の　曲がりくねって　来たりけり（小林一茶）           

---

*

　　　・猛暑でも　ひまわりだけは　涼しそう

*

　　　・真夏日に　微風感じる　扇風機

*

　　　・詰将棋　入門編で　詰めて笑み

*

　　　・夏日射す　青いトマトに　孫はしゃぎ

*

　　　・たかが蟻　されどヒアリに　ヒヤリする

*

　　　・朝ドラの　四十年代に　花が咲き

*

　　　・夏やせを　期待しながら　缶をあけ

*

　　　・わが祖先　縄文人か　弥生人

*

　　　・モヤモヤを　文でつづるも　ウヤムヤに

*

　　　・恐ろしや　文は消えても　口は消えず

*

　　　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤　　　

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 無・月 ”

◆平成29年6月のお題は　“　無・月  ”です

 皆様の投稿をお待ちしています。

 葛飾北斎富嶽36景より「東海道江尻田子の浦略図」

                     葉の裏に　ひぐれの暗さ　かたつむり（加藤楸邨）

---

*

　　・三無主義　今はふわふわ　無重力

*

　　・先送り　月がかわれば　忘れ去り

*

　　・田無市を　たむしとばかり　思っていた

*

　　・無の境地　ないことわかり　邪念わき

*

　　・水無月に　ビールの値上げ　泡を食い

*

　　・値上げ月　首がまわらず　目がまわる

*

　　・この月は　着るもの迷う　暑寒い

*

　　・朝ドラに　生活合わす　ムリ時間

*

　　・まあ良いか　このムダ誰かの　役に立ち

*

　　・進まない　ムーンウオークで　逃げる夢

*

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 立・母 ”

◆平成29年5月のお題は　“　立・母  ”です

 皆様の投稿をお待ちしています。

駿州片倉茶園ノ不二　葛飾北斎「富嶽36景」より

目には青葉　山ほとゝぎす　はつ松魚　（山口素堂）                       

---

*

　　・孫来たり　祖母ちゃんモードに　スイッチＯＮ

*

　　  ・あれこれと　微妙な立場の　普通の人

*　

　　・プレフラに　プレモル立ち飲み　景気づけ

*

　　・渋滞が　血管ならばと　立ちくらみ

*

　　・母の日に　何をするかで　先行きが

*

　　・妻なのか　祖母ちゃんなのか　母なのか

*

　　・連休は　孫がみちづれ　立往生　

*

　　・母親は　木の上に立って　子を見てる

*

　　・愛娘　乳母車おす　強さ見た

*

　　・立つ瀬なし　それがどうしたと　言われれば

*

　　　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤　　

 

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 人・明 ”

◆平成29年４月のお題は　“　人・明  ”です

 皆様の投稿をお待ちしています。

 　　　　　　　                                    登戸浦  葛飾北斎「富嶽36景」より

---

 

　　・有り難う　妻に言うとき　失笑し

 

　　・危機感を　持たずに生きた　団塊人

 

　　・地下鉄の　そばに住みたい　この頃は

 

　　・有事でも　明日の予定は　そのままに

 

　　・時として　有言実行　嗤われる

 

　　・新人類　今ごろ彼等　宇宙人

 

　　・高齢者　線引き変更　気にかかり

*

　　・失言を　誤解されたと　まつり人

*

　　・アリの群れ　よくよく見れば　ヒトの群れ

* 

　　・今日のこと　明日に延ばして　すぐ忘れ

*

　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤

平成29年度のお題は次のように決まりました。

平成２9年度“2017”のくらしの川柳お題　決定！

 

 

 ◆形にとらわれず、まずは自分の思いを５・７・５で表現して投稿してみませんか？

※字余りでも大丈夫です！

◆投稿の仕方：下記のコメント欄に作品と氏名を記入後、送信ボタンを押してください。受信後、管理者が編集して掲載いたします。

◆初めて投稿される方へ：実名とアドバイザー期を記入願います。

※例　あすか太郎（３7期）

※但し、管理者が不適切と判断する作品はコメントも含めて、投稿者に連絡することなく削除する場合がございますので、ご了承願います。

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 水・鳥 ”

◆平成29年3月のお題は　“　水・鳥  ”です

 皆様の投稿をお待ちしています。

 

東海道品川御殿山ノ不二　葛飾北斎「富嶽36景」より

 

たんぽぽや　日はいつまでも　大空に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中村　汀女 

---

* 

　　・ダイエット　水を飲んだら　水ぶとり 

* 

　　・プレミアム　縁がないデー　わが社では

* 

　　・双眼鏡　バードウオッチで　怪しまれ 

*

　　・売った後で　効果がないと　水素水

*

　　・干支は鳥　それでも繁盛　焼きとり屋 

*

　　・安い酒　水の香りが　飲むほどに

*　

　　・目覚ましの　鳥のさえずり　早くなり

*

　　・アマゾンの　波に流され　ヤマト揺れ

* 

　　・トランプの　出番なくした  ワイドショー

* 

　　・籠の中　鳥の他にも　見え隠れ

* 

　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤 

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 石・笑 ”

◆平成29年2月のお題は　“　石・笑　”です

 皆様の投稿をお待ちしています。

 

小学校低学年生のストーンペインティング作品

梅一輪　一輪ほどの　あたたかさ（服部嵐雪） 

---

*

　　・石頭　昔は硬く　今固い

* 

　　・グラグラの　石の上でも　生きている

* 

　　・笑われど　笑わせる才　まるでダメ

*

　　・気のせいか　笑われてそう　愛犬に

*

　　・おやじギャグ　笑いどころか　寒い顔

*

　　・蹴とばした　石ころ見れば　わが顔に

*

　　・あれよあれ　笑うしかない　あゝあれね

*

　　・石橋を　たたき過ぎたら　腱鞘炎

* 

　　・恵方巻　一夜明けたら　ゴミになり

*

　　・お笑いも　トランプネタに　寄せられて

* 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

                                                          　田中　慶篤　　 

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 野 ”

◆平成29年1月のお題は　“　野　”です

※今回のお題は平成29年宮内庁歌会始のお題「野」に倣っております。 

皆様の投稿をお待ちしています。

 伊藤若冲作「仙人掌群鶏図襖絵」（部分）大阪清福寺［重要文化財］

世の中をゆり直すらん日の始め　（一茶）

---

*

　　・トランプに　お茶の間までも　占拠され 

*

　　・野の花は　なき愛犬に　よく似あう 

* 

　　・あのころの　野に咲く花　棘だけが

* 

　　・咲く花の　かくれた棘に　傷心し

* 

　　・哀れ野党　不信任決議　意味もなく

 *

　　・ソーリーと　思えど言えぬ　真珠湾

*

　　・粗野なのか　武蔵のつもりか　ひと待たせ

* 

 　　・野にいても　かがやく人は　枯れもせず

* 

　　・初夢は　ふるさとの野で　酒を汲む 

*

　　・新年会　野暮な駄洒落で　しらけさせ 

*

　　・山野草　廃家の庭で　暮らしてる

* 

　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤 

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 残・走 ”

◆平成28年12月のお題は　“残・走”です

皆様の投稿をお待ちしています。

秋の深まり（雑木林の散歩道より2016.11.17） 

---

*

　　・訳もなく　走る人見れば　走り出し

*　　

　　・もったいない　残さず食べて　めかたふえ

*

　　・小走りで　セーブのつもりが　もうあかん

* 

　　・引き算の　残りが読めぬ　わが余命 

*

　　  ・愛犬が　走り寄るひと　気にかかり

*

　　・年賀状　インクの残量　出す枚数 

*

　　・孫走る　危なっかしいが　追いつけず 

* 

　　・あららら～　ことしいちねん　走り去り

* 

　　・あの人は　残業時間から　覚醒し 

* 

　　・クラス会　名残惜しさも　すぐ忘れ

* 

　　・忘年会　名残惜しいけど　忙しい

*

　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤 

川柳 ～あすか倶楽部～ お題“ 米・忘 ”

◆平成28年11月のお題は　米・忘　”です

皆様の投稿をお待ちしています。

歩道の植え込みにひっそりと咲いていた“紫式部”

 

きつつきや　落ち葉をいそぐ　牧の木々 

＊＊＊　水原秋櫻子　＊＊＊   

---

*

　　・米だけど　米じゃないよ　コーヒーだ

* 

　　・糖質の　制限食で　農家病み

* 

　　・できる奴　新米だけど　腰ひかり

* 

　　・忘れ事　それを忘れる　幸せ感 

*

　　・忘れ物　気づいた時は　ドア閉まり

* 

　　・約束を　忘れて妻も　忘れたふり

* 

　　・アメリカは　ユメの国だが　コメのくに

* 

　　・とと姉ちゃん　ロスト束の間　べっぴんさん

* 

　　・ハムだけに　まな板のコイ　カツにされ

* 

　　・挙げた手を　どこに下すか　迷う知事

* 

　　・違和感の　風に吹かれて　ノーベル賞 

* 

　　　　　　　　　　　　　　　　田中　慶篤